音楽形式も見る

パソコンが一般に普及して以降、デジタルという言葉も広まり、21世紀から10年あまり経った今日においては、デジタル化時代と言っても、過言ではないでしょう。現在、一人一台パソコンを所有している時代であり、さらに、スマートフォンや携帯電話なども持ち、デジタル機器をしては、一人複数台の時代、とも言えます。そんなデジタルの象徴的なものが、劣化をすることなく、コピーができることです。ここに、著作権と商用音源の大きな問題がありますが、肝心の音楽ファイル形式を見ることも、著作権と商用音源の関係を考える上でも、非常に大事なことでしょう。では、デジタルとしての音楽ファイル形式には、どのようなものがあるのでしょうか?
まず、音楽ファイル形式は、3つの基礎とな技術フォーマットがあります。つまり、非圧縮方式、圧縮方式、可逆性圧縮方式です。非圧縮方式は、圧縮技術を使わないものであり、そのままデジタル化したものです。一般的にファイルサイズが大きくなります。一方、圧縮方式は、重なった信号を飛ばすことで、圧縮方式と呼ばれています。余計な信号を読まないため、ファイルサイズが小さくなります。その中間のようなものが、可逆性圧縮方式です。これは、元のデータを保持したまま圧縮するもので、ファイルサイズが半分程度になるものです。
以上、3つのフォーマットを念頭に、音楽ファイル形式を見ると、非圧縮方式の代表的なものがWAVになります。これは、Windowsパソコンの標準的な音楽ファイル形式となっています。また、圧縮方式の代表的なものとしては、何と言ってもMP3です。プライベートな音楽CD作成を広めた音声ファイル形式でもあり、今日においては、MP3を使用できない音楽プレーヤーソフトは存在しないのでは、と思ってしまうほど、メジャーな音楽ファイル形式です。最後に、可逆性圧縮方式の代表的なものが、MP3HDというものです。これは、字義通り、MP3を下地にしたもので、MP3プレーヤーでも再生できるということです。
これらが、代表的な音楽ファイル形式になりますが、この他にも、動画ファイルに採用されがちな、ACCなどがあります。ACCの場合、地上デジタル方法の音楽形式をでもあります。

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