著作権とは何か

インターネットが全盛の今では、色々な情報が交錯しています。ある人にとっては大事な情報でも、別な人にとってはそうでもないものがあります。かつての一方向のみの情報伝達時代であれば、不必要な情報も見聞きする場合もありますが、インターネットにおいては、主体的に情報を収集できるため、不必要なものに触れないというメリットがあります。また、情報収集が自由であるということは、それだけ自由に公開することもでき、一個人であっても、社会全体に大きな影響を与えるケースも、世界中で見受けられる現象です。
しかし、情報伝達の自由は、諸刃の剣である場合もあり、それに該当する典型的なものが、著作権です。近年は、ブロードバンドも浸透したため、動画との関係がクローズアップされがちですが、著作権と商用音源も、大事な問題です。以前のナローバンド時代であれば、まずは、音楽の面からインターネット上の著作権が語られました。今は、動画と逆転した傾向があります。そうは言っても、音楽にもオリジナル制作者の権利があり、著作権と商用音源の問題は、インターネットがある限り、永久的に続くものとも言えるでしょう。では、そもそも著作権とは、何なのでしょうか?
端的に言えば、オリジナル製作者のコピーに対する権利です。英語では、コピーライトと呼ばれていますが、自分で作成した作品などの複製を許可するか否かの決定権を、オリジナル製作者が有しているということです。日本では、オリジナル製作者の死後50年間保護されるようになっていますが、海外では、それよりも期間の長いところがあります。要は、オリジナル製作者であれば、子供、ケースによっては、孫の代まで、権利が認められるというものです。
ちなみに、著作権はオリジナル製作者のみでなく、それを公表してる企業などにも、周縁的な権利として認められています。商用音源でも、小説でも、芸術作品などでも、著作隣接権などが認められています。したがって、ある音楽会社が製作した曲などにも、著作権と著作隣接権があることになります。そういう点に、著作権と商用音源の関係が密接であると言えるでしょう。

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